2003年5月15日木曜日

コーヒー 飲み方 マナー




マナーとは


マナーとは周囲の存在を忘れないこと。誰かが作った作法・流派ではありません。
「 自分以外の人の気持ちも意識する」
ということです。周囲の存在を忘れるとマナー違反になります。
自分は平気でも お連れの方が恥ずかしいと思っていたら残念ですね。テーブルマナーは機能的に出来ています。飲食がスムーズにスマートに進みます。
(作法など情報は沢山ありますが根拠が示されていないものには注意しましょう。)







コーヒーカップ・スプーン・ソーサー の位置関係


普通喫茶店などでコーヒーが出てくるのは 大方この2パターン。

 

文中の「ソーサー」とはカップの受け皿のことです。


取っ手が左でスプーンは手前右の場合


  コーヒーカップの取っ手が呑み手に対して左。スプーンはカップの手前に置き、持ち手は右。(勿論カップもスプーンもソーサー上に。)お店側でこの様に持ってきます。




つまり、左手でカップの取っ手を軽く抑え、右手にスプーンを持ちかき混ぜたりする。日本的には「片手仕事はお行儀が悪い」というわけですね。



実際に飲むときは
スプーンはカップの向こう側に、持ち手は右に置く



・ カップの取っ手を右手人差し指で 反時計回り(手前回し)で左側から右側にし、右手で取手を持って飲みます。

・ 向こう回しにすると、
手が向かいに座る相手の視線を横切り
肘も上がって不格好で
洋服の袖やアクセサリーがコーヒーに浸かる可能性があり

・ 両手を使って茶道のように回すのも所作がうるさくなり












取っ手は右でスプーンも手前右の場合


NHKがイギリスロケでティータイムのマナー等を放送していた時はこれだったので「イギリス風」でしょうか。 左手でソーサーごと持つ。立食や、ソファーに低いテーブルの時は前かがみで飲むと不自然なのでソーサーごと持ったほうが自然です。左手でソーサーごと持たなければならない。右利きは右手しか使えない。このときはこの「右右置き」が便利。




掻き混ぜる時は右手スプーンのみ。左手は添えません。


飲むときはスプーンはカップの向こう側に置きます。



間違ったスプーンの置き方





普通はかき混ぜたら(使わない場合も)カップの向こう側に置くのが良いでしょう。手前や両サイドでは、カップを置く度に邪魔になります。人と話したり、携帯に気を取られるとうっかりミスもします。スプーンを手前に置くとカップを置くときにスプーンの上に置いて、音を立てたり、こぼしてしまったりします。

手前にスプーンを置いて向こう側にこぼれたら相手側に被害が及ぶ可能性があります。相手の洋服を汚したら取り返しが付きません。


左・右どちらにスプーンをおいても同じ失敗をする可能性がありますね。





 コーヒーカップにスプーンを入れたまま口に運ぶ方。飲む度にスプーンが動いて音を立てるしカップの中で右に左に動いてハラハラする。袖や手を引っ掛けると、スプーンが飛んだり、飲み物が飛び散ったりします。金属のスプーンは熱伝導率が高いので、飲み物の熱を吸収して冷め安くします。マグカップではありませんのでスプーンを入れたまましないようにしましょう。







 もう1つは、かき混ぜたスプーンの先をソーサーの端に引っ掛け、スプーンの持ち手をテーブルに直置き。ちょっとだらしない感じ。「私のカップをを片付けないで!」という意味に誤解されます。自分でソーサーごと移動してスプーンを落としたら意外に大きな音が注目を集めますし、テーブルを汚します。





カップやスプーンを直接テーブルやテーブルクロスの上に置かないこと。クロスやテーブルにコーヒー汚れを付ける可能性がありますし、散らかってだらしなくみえます。



紙ナプキンも滲むとテーブルやクロスが汚れてしまいます。きれい好きなつもりかも知れませんが、やたらと紙ナプキンを使うのも美しくは見えません。





かき混ぜたあとスプーンに付いたコーヒーの雫。上下運動で振り落とそうとする方。それほど雫は落ちない。スプーンの先をカップの内側につけて表面張力を利用して吸い取らせる。どちらかといえば後者がキレイ。


スプーンと砂糖とミルク(クリーム)がコーヒーから熱を奪います。そして、味を大切にする店は必要以上に熱い飲み物を提供しません。また、音を立ててすすらなくても良いようにと適温で提供されます。そういう適温のコーヒーに 冷たい金属のスプーンをカップに入れたままにしていると 直ぐ温くなってしまいます。コーヒーが冷めると酸化が進み、酸味が増えたり味もかわりやすくなります。


ミルク・砂糖の入れ方


■ 初めて行ったお店なのに、習慣でいきなり砂糖・ミルクを入れてしまう方

コーヒーは店ごとに味が違います。同じ銘柄でも、

・焙煎
・挽き方
・淹れ方

が全て同じということはあり得ないのです。
飲まずに習慣で砂糖やミルクを入れると後悔先に立たず。ひと口、味見することをおすすめします。コーヒーの味を確認してから、ミルクや砂糖の量を考えましょう。何も入れないほうがおいしいデリケートなコーヒーもあります。意外と人間の味覚はその日その時上程で異なります。おいしく飲むためには味見をお勧めします。

■ かき混ぜ方

・ スプーンで円を書くように掻き回すのは
止めましょう。特にカップの飲み口が外側に開いているものは溢れ出すので要注意。この回転式、お砂糖とコーヒーが同じ方向に移動するだけなので、実は非効率的なのです。


・ グリグリ、カリカリと音を出すのも
スプーンの先をカップの底にこすりつけるのは周りの人が気になります。鳥肌もの。力を入れると、肩や頭も一緒に動いてしまい見かけも変です。

・スプーンは手首を使い、静かにゆっくり前後させる
よく混ざるので効率的。見た目も穏やかでスマートです。


カップの持ち方


喫茶店・コーヒー店のカップは取っ手が小さく、特に男性の指は取っ手に入らないものが殆ど。無理に指を入れると抜けにくくなり,

離したつもりが引きずってこぼしてしまったり。また指を入れる部分が全くない取っ手もあります。  

 こちらの「箸・鉛筆・筆の持ち方」も参考になります。やっぱり鉛筆・箸は基本形。


人差し指と中指の2本の指を添えます。





次に親指を添えて3本の指でつまむように。これで左右にブレなくなります。これだけでは飲み物とカップの重さに負けて 斜め下に傾く可能性があり危険。



そこで、さらに薬指以下を取っ手の下側に添える。


これで飲み物の重さに負ける事無く、上下にもズレません。もうビクともしません。それでいて支点が利いているので指の曲げ伸ばし上下調節もできる。自由度も高い。



カップとスプーンのコーディネート

提供する側もそれなりの工夫が必要です。以下のようにスプーンは様々。
・左の大きめのものは「ティースプーン」です。
・右端の小さいのは「デミタススプーン」。
・その間が「コーヒースプーン」です。
それぞれに合うカップと組み合わせます。



・カップとスプーンの大きさをバランスよく
・金彩カップには金スプーン
・銀彩カップには銀スプーン
・柄をあわせる
・色を合わせる
・モダンにはモダン、クラッシックにはクラシカルなものを

などです。チグハグにならないよう気を配りましょう。

・スプーンはソーサー(受け皿)に落とし込まずに、持ち手をソーサーの外側に少し出し
た方が取り上げやすく、カップの下敷きになることも防げます。















追記  2015年3月10日

ネットで、「コーヒーにスプーンが つくのは何故?」という疑問に出会いました。かき混ぜるだけならマドラーで良いんじゃないの?というのです。スプーンを使うのは長期の歴史的習慣もあるでしょう。マドラーが似合うカップもあるでしょうが、素敵なカップや高級なカップにはでプラスチックのマドラーは不似合いです。砂糖の量を計るのにもスプーンは目安になります。もともとコーヒー・お茶の喫茶行為は雰囲気や様々な付加価値を楽しむことも重要です。スプーンはカップに釣り合った演出に重要な要素です。 ファストフードやチェーン店のサービスに慣れてしまうと こんな疑問がでるのも無理はないのですが。因みに、飲み物に付くマドラーもグラスに合わせて様々なものがあります。ガラス、銅、金、銀、飾りや彫刻等々です。



追記 2014年9月12日

凄い女子が現れました。豪快に親指をカップの縁にかけちゃいました!きれいなワンピが泣いています。